【初心者向け解説】コマンド履歴

【初心者向け解説】コマンド履歴

コマンド履歴

一度使ったコマンドをもう一度使ったり、一部だけ変更して使いたい場合は、バッシュの履歴機能を利用します。バッシュは実行したコマンドを保存しているので、その結果を呼び出すことにより、 再入力の手間が省けます。

プロンプトが表示されている状態で上矢印を押すと、 実行したコマンドが最近実行したものから遡って表示されます。下矢印キーを押すと逆順になります。履歴から呼び出したコマンドは、バッシュの編集機能を使って編集することもできます。

 history コマンドを使うと、コマンド履歴が順に表示されます。古いものから順に番号が付いているので、履歴番号を直接指定して実行することもできます。

履歴番号を指定してコマンドを再度実行するには履歴番号のようにします。
上記のhistoryコマンドで表示させた433番のpwdコマンドを実行する場合には以下のようにします。

$ !433

ファイルサイズの変更

コマンド履歴はユーザーのホームディレクトリにある .bash_historyファイルに保存されています。このファイルは環境変数HISTORYFILEによって変更することができます。履歴を残す数は環境変数 HISTORYSIZEおよび HISTFILESIZEで設定されています。デフォルトは一般的に1000となっています。

bashの履歴機能一覧

コマンド内容
↑(Ctrl + P)1つの前のコマンドを表示する
↓(Ctrl + N) 1つ次のコマンドを表示する
!文字列実行したコマンドの中で、指定した文字列から始まるコマンドを実行する
!?文字列実行したコマンドの中で、指定した文字列を含むコマンドを実行する
!!直前に実行したコマンドを実行する
!履歴番号履歴番号のコマンドを実行する