dd ~ファイルを変換してコピーする~【Linuxコマンド集】
ddコマンドとは?
dd はファイルを指定された入出力ブロックサイズで (デフォルトでは標準入力から標準出力へ) コピーする。 入出力の間に変換を指定することもできる。
またハードディスクやCD-ROMなどのデバイスの内容などをそのまま取り扱えます。
cpコマンドとは違い、cpコマンドはファイルをコピーするだけですがddコマンドならデバイスの内容をファイルにコピーしたり、デバイスからデバイスへコピーしたりすることができます。
$ dd [オプション]
ddコマンドの主なオプション
オプション | 説明 |
---|---|
if=入力ファイル | 入力側ファイルを指定する(デフォルトは標準出力) |
of=出力ファイル | 出力ファイルを指定する(デフォルトは標準出力) |
bs=バイト数 | 入出力のブロックサイズを指定する |
count=回数 | 回数分の入出ブロックをコピーする |
ddコマンド使用方法例
次のコマンドを実行すると/dev/sdbに接続されたディスクの内容をそのまま/dev/sdcに出力します。その結果、パーティション情報やファイルシステムごとディスクをコピーすることができます。
$ dd if=/dev/sda of=dev/sdc
WSLでddコマンドは使用できるか?
結論から言えば使用できません。
WSLはブロックデバイスファイルへのアクセスをサポートしていないようです。WSL2ではサポートしているかも。。。
最後に
ddコマンドはディスクデータのコピーやバックアップ、イメージファイルの書き込み、ディスクデータの破棄などさまざまな用途で使われるコマンドになります。便利な反面、使い方を間違えると、簡単にデータが壊れてしまうため注意が必要になります。
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