【初心者向け解説】ディレクトリの指定
bashではディレクトリを表す特殊記号(メタキャラクタ)を使うことができます。
下記にディレクトリを表すメタキャラクタを記載します。
メタキャラクタ | 説明 |
---|---|
~(チルダ) | ホームディレクトリ |
. | カレントディレクトリ |
.. | 1つ上のディレクトリ |
例えば、ユーザーがstudentであり、 student のホームディレクトリは/home/student、カレントディレクトリは/home/student/work/lpicであるとします。このとき、それぞれのメタキャラクタが表すディレクトリは以下です。
メタキャラクタ例(カレントディレクトリ:/home/student/work/lpic)
メタキャラクタを用いた表記 | 対応するディレクトリ |
---|---|
~(チルダ) | /home/student |
. | /home/student/work/lpic |
.. | /home/student/work |
~/tmp | /home/student/tmp |
~(チルダ)が表すディレクトリは、ユーザーによって異なります。
$ cd ~
studentユーザーが実行すれば、 studentユーザーのホームディレクトリ/home/studentに移動します。
rootユーザーが実行すれば、rootユーザーのホームディレクトリ/rootに移動します。
「~ユーザー名」はユーザーのホームディレクトリを表します。例えば、~studentはstudentユーザーのホームディレクトリを表します。
目次
注意
「~student」、「~/student」を混同しがちなので注意が必要です。「~student」はどのユーザーにとっても student ユーザーのホームディレクトリ(/home/ student )を表します。しかし「 ~student 」は各ユーザーのホームディレクトリ以下の student ディレクトリを示すので 、studentユーザーにとっては/home/student/studentであり、rootユーザーにとっては/root/studentとなります。
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