renice ~実行中プロセスの優先度変更~【Linuxコマンド集】

renice ~実行中プロセスの優先度変更~【Linuxコマンド集】

既に実行中のプロセスのnice値を変更するにはreniceコマンドを使います。
reniceコマンドでは PID を指定して特定のプロセスの優先度を変更する他、ユーザーを指定して、そのユーザーの実行しているプロセスに対して優先度の変更することもできます。

なおナイス 値を減少させるつまりより高い優先度を設定できるのは root ユーザーだけです。一般ユーザーは優先度を低くすることはできますが高くすることをできません。

reniceコマンドの基本

renice [-n ] ナイス値 [[-p] PID] [[-u] ユーザー名]

reniceコマンドの主なオプション

オプション説明
-n ナイス値ナイス値を指定する(-nは省略可能)
-p PIDPID(プロセスID)を指定する(-pは省略可能)
-u ユーザー名ユーザー名で指定する(-uは省略可能)

次の例では PID が1200のプロセスはnice値を-10に変更します。オプションを省略した場合は PID が指定されたとみなされます。reniceコマンドではナイス値の指定に「-」を使わないことに注意してください。(–10は誤りです)

# renice -10 -p 167

ユーザーuser2が実行するすべてのプロセスの優先度を5に変更します。