gzipコマンド~ファイルの圧縮、解凍~【Linuxコマンド集】

gzipコマンド~ファイルの圧縮、解凍~【Linuxコマンド集】

大きなサイズのファイルをバックアップしたり、ネットワーク経由で送信したりする場合は、事前に圧縮しておくと効率的です。Linuxではgzipコマンドを使った圧縮が良く利用されます。gzipで圧縮されたファイルは、拡張子がgzとなります。

gzipコマンドの基本

コマンドの基本動作

gzipコマンドで「0000.txt」を圧縮しています。圧縮したファイル名は「0000.txt.gz」となります

注意として元ファイルは削除されます。

gzip [オプション] [ファイル名]

gzipコマンドの主なオプション

オプション説明
-d圧縮ファイルを展開する
-c標準出力へ出力する
-rディレクトリ内のファイルをすべて圧縮する

圧縮ファイルを展開する

拡張子がgzである場合はオプション「 -d」を使用することで展開することでできます。

gzip -d 0000.txt.gz

またgunzipコマンドを使用してもgzファイルを解凍することができます。

gunzip 0000.txt.gz

「gzip -d」は「gunzip」と同じになります。ちなみにgunzipコマンドで解凍する場合は拡張子.gzを省略することができます。

圧縮前のファイルを残す

圧縮前のファイルも残しておきたい場合は、-cオプションを使って標準出力へ出力したものをリダイレクトで保存します。次の例では「0000.txt」を残したまま「0000.txt.gz」を作成しています。

gzip -c 0000.txt > 0000.txt.gz

ディレクトリ内を圧縮する

指定したディレクトリ内のすべてのファイルを個々に圧縮します。ディレクトリ自体を圧縮するわけではないので注意が必要です。またgzipコマンドではディレクトリの圧縮はできません。

gzip -r testdir