「BLUE LOCK~ブルーロック~ 」を読んだ評価と感想
週刊少年マンガジンで絶賛連載中(2021年9月)のサッカー漫画「BLUE LOCK~ブルーロック~」を紹介したいと思います。
はじめに
サッカー漫画といえば、FW、MF、DF、GKがそろって1チームなのですが、 「BLUE LOCK~ブルーロック~」 ではFWしか出てきません。この時点で普通のサッカー漫画ではありませんね。
それもそのはず、作者は金城宗幸先生。代表作品は「神さまの言うとおり」。
「神さまの言うとおり」はサバイバル・シチュエーション・ホラー漫画で有名デス。
その流れを汲んでか 「BLUE LOCK~ブルーロック~」 も サバイバル・シチュエーション ・サッカー漫画といえます。
このサバイバル要素があることで必要な「エゴ」を強く押し出されています。
漫画の概要
日本代表がサッカーW杯をベスト16で終えた2018年。
日本フットボール連合は日本をW杯優勝に導くストライカーを養成すべく、ユース年代のFW300人を対象とした青い監獄プロジェクトを起ち上げ、ブルーロックと呼ばれる施設を建設する。
失格者は日本代表入りの資格を永久に失うという条件の中、無名の高校生プレイヤーである潔世一は世界一のストライカーになるべく、計画の全権をもつ絵心甚八が課す試験に挑む。
主人公の潔世一は、一難高校サッカー部の2年生FW。埼玉県大会決勝で、勝てば全国大会出場のかかった重要な試合。0-1で負けている状況でゴールキーパーと一対一の場面を迎える。監督の言いつけ通りチームプレイを優先し、フリーの選手にパスを出す。しかしフリーの選手はシュートミスを犯し、得点にならず、逆にカウンターを受けて追加点を奪われて試合に負けてしまう。
「もしあの場面でパスじゃなく、シュート撃ってたら俺はーーー俺の運命は変わっていたのかな?」
タラればはよくない。チームプレイをして負けたのだから…と無理やり自分を納得させ帰宅した。
帰宅した世一のもとに、日本フットボール連合から招待状が届き強化指定選手に選出された。
指定された日本フットボール連合の会場に行くと、そこには300名の、18歳以下のFWが集められていた。やがて、絵心甚八が現れ、「シンプルに言おう。日本サッカーが世界一になるために必要なのはただ一つーーー革命的なストライカーの誕生です。俺はここにいる300人の中から世界一のストライカーを創る実験をする」と主張した。
これがそのための施設”BLUE LOCK”。ここで共同生活を行い、特殊なトップトレーニングをこなす。家にも帰れないし、今までのサッカー生活とは決別を意味する。
「一流のストライカーという生き物はーーー
その瞬間 最もフットボールの熱い場所に突如として出現するーーー」
始めよう。世界で一番フットボールの熱い場所を
漫画の感想
今までのサッカー漫画といえば一つのチームが成長していく姿を描いた作品が多いのですが、この作品は個に重きをおいて描かれています。
これまでの日本サッカーは組織力で戦ってきており、組織力としては世界一なのかもしれません。他人を思いやる国民性のたまものかもしれません。しかし、組織力以外は間違いなく二流。。
失敗せずにパスをつなぐことが最も重要であり、シュートを外すこと、パスミスをする失敗は悪いという考え方です。しかし、海外サッカーはどんなに失敗をしても点を決めた選手はヒーローになるという考え方です。
だから、日本には失敗を恐れず貪欲に点を取るストライカーが生まれてこないのです。
ブルーロックはそんなイカれたエゴイストもといストライカーを生み出そうというプロジェクト!
中盤ではいい選手が多いけどいいシュートを打てる選手、パワーのある選手はいるとは思うのですが、生粋のエゴイストは中々いない。。
実世界でブルーロックを実施して日本サッカーを救うヒーローを生み出して欲しいです。
漫画の評価
サッカー漫画なのですが、試合をするよりも個人のスキルを上げたり、3対3だったりとミニゲーム的なのが多かったりします。なのでサッカーが好きではない人でもなんとか見れるかと思います。最新刊(15)ではブルーロック対U22日本代表と戦ってたりますが。しかし読んでいくうちに日本サッカーがなぜ弱いのか、エゴイストが必要な理由、エゴイストに必要な物がわかってきます。サッカー漫画だけとしてではなく、人生の教科書として読んでもらいたいくらい深い作品です。
コミック販売サイト
2021年9月現在で全15巻発売されています。それほど巻数も多くなく、面白いためあっという間に読めてしまいます。
アニメについて
2022年にアニメ化することが決定しています。詳しい日程はまだ出ていませんが今から楽しみですね。
PVなども公開されているためぜひ公式サイトを除いてみては?
TVアニメ『ブルーロック』公式サイト (bluelock-pr.com)
主な登場人物
潔 世一(いさぎ よいち)
「BLUE LOCK~ブルーロック~」 に入寮当初のランキングは299位と下から2番目。しかし数々の死闘の末自分の能力に気づき始める。その能力とは空間把握、ダイレクトシュート、適応能力などである。
勝ち進む連れて相手を蹴落としていくことに快感を覚えてくるエゴイスト。
蜂楽 廻(ばちら めぐる)
いち早く潔 世一の才能を感じ取った人物。本人曰く自分の中には怪物がいるとのこと。幼少期の蜂楽が、周囲からは受け入れ難い考え方や理想のプレーとチームメイトの間の差で感じた孤独から生まれた存在。その怪物の声に従ってサッカーをしている。
得意技はテクニカルなドリブルで、トリッキーな動きで相手を翻弄する。またパスセンスも高く、凪曰く「発想をぶちこまれるような」的確かつ相手に刺激を与えるようなパスを送る。
馬狼照英(ばろう しょうえい)
自身を王様(キング)と称する程の自信家で自己中心的な性格。
そんな性格かなのでサッカーのプレーにおいては周囲の人間は自分を目立たせる為に存在し、自分がやりたいようにゴールをすることしか考えていない。世一に「友達いねぇだろ。」と内心思われている。
しかし意外と私生活はかなり几帳面かつ神経質。凪から「メイド・バロウ爆誕」と評される。
凪 誠士郎(なぎ せいしろう)
何かとルーズで面倒臭がりでマイペース。190センチの長身。口癖は「面倒臭い。」
御影玲王の影響でサッカーを始めたが、 潔 世一らの影響を受けて興味の薄かったサッカーを面白いと感じるようになった。そして、全力で戦う事の素晴らしさを知るようになった。神業トラップが武器。恐らく女子に人気がある。
糸師 凛(いとし りん)
作中で世界的プレイヤーとして活躍する糸師冴を実の兄に持つ青い監獄(ブルーロック)の現トップランカー。
特定分野で明確な強みを持つというよりかは、サッカーに必要な技術・身体能力・戦術全てを高次元のレベルで兼ね備えている万能型の選手。最新刊では兄とのバトルが見られる
目を覚ませ日本サッカー
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