EC2インスタンスタイプの意味と特徴の覚え方
書くきっかけ
EC2 のインスタンスタイプがたくさんあって全く覚えられませんでした。
それぞれの特徴を捉えつつ、語呂合わせて覚えてしまおうと思ったので、インスタンスタイプの意味を調べてみました。
インスタンスタイプの表記
インスタンスタイプは以下の表記になっています。
[ファミリー][世代](追加機能).[サイズ]
ファミリーはインスタンスの特徴を表しており、ここを覚えることが重要になってきます。
ただ種類が多いです。。。
世代は大きいほど新しく、高性能でコストパフォーマンスが良くなります。
基本的には大きい数字を選択することが多いと思います。
追加機能は選択したファミリーに機能を追加することができます。要件に応じて追加する機能が変わるのでこちらの機能もしっかり覚える必要があります。
サイズは大きいほど CPU 数とメモリ量が大きくなります。
また、稼働時間あたりの値段も比例して増加します。
サイズの比較
nano < micro < small < medium < large < xlarge < 2xlarge < 4xlarge < …
世代とサイズは分かりやすいですがファミリーや追加機能が多いので覚えるのに一苦労しそうです。
ファミリー
ファミリーは大きく5つの種類に分けられます。
種類ごとにファミリーの覚え方を表にまとめました。
種類 | 特徴 | ファミリー | 覚え方 |
---|---|---|---|
汎用 | 名の通り汎用性が高い | T, M, A, Mac | ATMは色々なことができて便利 |
コンピューティング最適化 | 計算処理パフォーマンスが高い | C | コンピューターのC |
メモリ最適化 | メモリ量が多い | R, X, z | RXZ(ヤマハのバイク)はメモリ最適 |
高速コンピューティング | GPU が搭載されている | P, G, F, Inf | F1GPは高速 |
ストレージ最適化 | ストレージアクセスが速い | I, D, H | Highly Important Data はストレージ最適化 |
■汎用
汎用インスタンスは、バランスの取れたコンピューティング、メモリ、ネットワークのリソースを提供し、多様なワークロードに使用できます。汎用インスタンスは、ウェブサーバーやコードリポジトリなど、インスタンスのリソースを同じ割合で使用するアプリケーションに最適です。
ファミリー | 特徴 | 覚え方 |
---|---|---|
T | CPU バーストが可能 | Turbo |
M | さまざまな場面で利用できる | Most scenarios |
A | Arm プロセッサ搭載 | Arm |
Mac | Apple Mac mini 搭載 | Mac |
■コンピューティング最適化
コンピューティング最適化インスタンスは、高パフォーマンスプロセッサの恩恵を受けるコンピューティングバウンドなアプリケーションに最適です。このファミリーに属するインスタンスは、バッチ処理ワークロード、メディアトランスコード、高性能ウェブサーバー、ハイパフォーマンスウェブサーバー、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、科学モデリング、専用ゲームサーバーおよび広告サーバーエンジン、機械学習推論などのコンピューティング集約型アプリケーションに最適です。
ファミリー | 特徴 | 覚え方 |
---|---|---|
C | 計算パフォーマンスが高い | Compute |
■メモリ最適化
メモリ最適化インスタンスは、メモリ内の大きいデータセットを処理するワークロードに対して高速なパフォーマンスを実現するように設計されています。
ファミリー | 特徴 | 覚え方 |
---|---|---|
R | メモリ最適化 | RAM |
X | 最大メモリ量が大きい | Extra large memory |
z | 高周波なコア搭載 | 周波数(Hz) |
■高速コンピューティング
高速コンピューティングインスタンスでは、ハードウェアアクセラレーター (コプロセッサ) を使用して、浮動小数点計算、グラフィックス処理、データパターン照合などの機能を、CPU で実行中のソフトウェアよりも効率的に実行します。
ファミリー | 特徴 | 覚え方 |
---|---|---|
P | 汎用 GPU 搭載 | General Purpose |
G | グラフィックスに最適化 | Graphics |
F | FPGAカスタマイズ可能 | FPGA |
Inf | 機械学習推論に最適化 | Inference |
■ストレージ最適化
ストレージ最適化インスタンスは、ローカルストレージの大規模データセットに対する高いシーケンシャル読み取りおよび書き込みアクセスを必要とするワークロード用に設計されています。ストレージ最適化インスタンスは、数万 IOPS もの低レイテンシーなランダム I/O オペレーションをアプリケーションに提供するように最適化されています。
ファミリー | 特徴 | 覚え方 |
---|---|---|
I | NVMe SSD 搭載で I/O 性能高い | I/O performance |
D | 最大 48 TB の HDD 搭載 | Dense storage |
H | 高ディスクスループット | High disk throughput |
追加機能
機能 | 特徴 | 覚え方 | インスンタンス例 |
---|---|---|---|
a | AMD CPU 搭載 | AMD CPU | T3a, M5a, R5a |
b | EBS パフォーマンスが高い | Block storage performance | R5b |
d | 内蔵ストレージ(インスタンスストア)付加 | Directly attached instance storage | M5d, C5d, R5d, Z1d |
e | CPU やメモリ搭載量が異なる | Extra capacity | X1e, I3en, D3en |
g | AWS Graviton[3] プロセッサ搭載 | Graviton | T4g, R6g, C6gn |
n | ネットワークスループットが高い | Network throughput | M5n, C5n, R5n |
z | 高周波なコア搭載 | 周波数(Hz) | M5zn |
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