trコマンド~文字列を変換や削除する~【Linuxコマンド集】

trコマンド~文字列を変換や削除する~【Linuxコマンド集】

標準入力から読み込まれた文字列を変換したり、削除したりします。

trコマンドの基本

コマンドの基本動作

tr [オプション] [文字列1] [ 文字列 2]

trの主なオプション

オプション説明
-d[文字列1]でマッチした文字列を削除する
-s連続するパターンを1文字として処理する
[:alpha:]英字
[:lower:]英小文字
[:upper:] 英大文字
[:digit:] 数字
[:alnum:] 英数字
[:space:] スペース

ファイル内の小文字をすべて大文字に変更1

/etc/hostsファイル中の小文字をすべて大文字に変更しています。(ファイルの行頭5行だけ表示)

cat /etc/hosts | tr ‘a-z’ ‘A-Z’| head -n 4

ファイル内の小文字をすべて大文字に変更2

文字列の指定にはクラスが使えます。クラスを使うと以下になります。

cat /etc/hosts |tr [:lower:] [:upper:] | head -n 4

ファイル内にある指定した物[:]や[.]などを削除して出力する

次の例では/etc/hosts内の[.]を削除して先頭から4行目まで出力します。

tr -d . < /etc/hosts | head -n 4